宝石のグレーディングおよび分析をGIAに依頼する理由
家には権利書があります。そして、自動車には所有権証明書や車両登録証明書があります。宝石のような貴重な商品を購入する際にも、同様の書類が付いて当然だと言えるでしょう。
GIAのレポートは、専門家が宝石を特定し、その品質特性に関して説明する文書です。GIAのレポートは、財務的価値の査定ではありません。むしろ、その素材がラボで製造されたものかどうか、外観を向上または変更するために処理されているかを完全に開示している、宝石の品質保証なのです。このレポートは、購入者が自信を持って宝石や宝飾品を購入するために欠かせない証拠となる情報を提供します。
非営利かつ公益の研究・教育機関であるGIAは、宝石の品質を評価し、宝石に関する公正な情報をお届けするための公平で独立した機関です。GIAは、宝石の販売店でもなければ宝石販売店を代表するものでもありません。
宝石素材を鑑別したり評価するとなると、世界中の人々がGIAにサービスを依頼します。
その理由をこちらでいくつか紹介します。
研究 - GIAは、世界で最も包括的な宝石学研究プログラム、学術的研修および宝石検査において豊富な経験を有するスタッフ、最新の科学機器、宝石素材の素晴らしいコレクションを持っています。GIAの研究者は、天然の宝石およびラボで製造されたり処理された宝石を鑑別する新しい方法を開発するために宝石の科学的特性を80年以上も研究しています。 これらの研究成果は、GIAの教材で活用され、専門誌で公表されています。そして、彼らはGIAのラボで使用されるグレーディングと分析方法に関する情報を提供します。
検出 - GIAのラボでは、毎年200万石以上のダイヤモンド、カラー ストーン、そして真珠を検査しています。収集されたデータは、市場に入ってくる新しい宝石素材を検出するGIAの能力の基盤を形成します。
基準 - GIAは、ダイヤモンド、カラー ストーン、真珠を評価するための方法とベストプラクティスを開発および維持しています。4CとGIAインターナショナル ダイヤモンド グレーディング システム™を開発したGIAは、DからZのカラー ダイヤモンドの品質を記述するための共通言語を築け上げました。また、カラー ダイヤモンドを評価するための用語や方法論、そして真珠の7つの評価要因™と呼ばれる天然真珠および養殖真珠の分類の基準も開発しました。
器具類 - 今日にみられる、精巧度のますます高まるラボで製造されたり処理された宝石を検出するには、非常に高度な科学機器を用いた検査が必要となります。GIAのラボには、一流大学や国立研究所のみに設置されているものと同様の強力な分析ツールが装備されています。 こうした装置は、宝石学的特性、化学組成、スペクトル特徴、および他の特性を記録するために高倍率で素材を検査することができます。
正確性と一貫性 - すべてのGIAのラボは、発行されるすべての宝石鑑別やグレーディング レポートの客観性と正確性を確保するために設計された、基準となる同一の手順と原則に基づいて運営されています。これらの原則は、研究、高度な研修を受けたスタッフ、最先端のセキュリティおよび監視機能、そして一連のベストプラクティスによってサポートされています。
グローバル データベース - 宝石のグレーディングおよび鑑別記録は、常に行われている研究と今後の参考のために大規模なグローバ ルデータベースにアーカイブされます。この情報のため、GIAは以前に検査のために提出されたアイテムを鑑別したり、盗品の回収において世界中の法執行機関を支援することができます。
GIAによってグレーディングを受けた著名なダイヤモンド - GIAによってグレーディングを受けた世界で最も著名なダイヤモンドには、Hope(ホープ、45.52カラット)、Steinmetz Pink(シュタインメッツ ピンク、59.60カラット)、Taylor-Burton(テイラー バートン、69.42カラット)、Allnatt(オールナット、101.29カラット)、De Beers Millennium Star(デビアス ミレニアム スター、203.04カラット)、Centenary(センティナリー、273.85カラット)、Incomparable(インコンパラブル、407.48カラット)があります。